クロワ・デュ・ボンノムの小屋→フールの峠→グラッシェ村→レ・モッテの小屋

朝食はパンとジャム、それに丼のようなカップに入ったたっぷりのコーヒーである。とても美味しかった。

朝７時５３分、時々晴れ間が覗きはじめる中出発したが、
途中は空には未だ雲が低く垂れ込めている。

フールの峠（２６６５ｍ）経由のコースを通ることになり
景色が期待されるので、皆はおおよろこで、小屋を出て
300m程の登りだが、ほぼ一時間ほどした８時４２分に峠
に立つことが出来た。

だが、残念ながらモンブランの頂きは雲の中であった。

今日の行程はフールの峠からはグラッシェ村に向かって
標高差９００m弱のゆるい下りで、グラッシェ村からは僅か
に登ってモッテの小屋まで全工程約４時間ののんびりコー
スである。

途中馬に荷物を背負わせてトレッキングする一行に出会う、重い荷物に馬がストライキを起こし、馬主から離れ 一人で暴れまくり、何とか荷物を振り落とそうと抵抗したが、悲しいかなやはり最後は馬主に従うしかなかった。
高山植物を見ながらの長い下り道も終わりはグラッシェ村の牧場を横切り、村を過ぎてからグラッシェ針峰（3,816m） を正面に見ながらグラッシェの流れを遡って、今日の宿泊地モッテの小屋（1,868m）に到着。12時50分であった。
今日の食事は昼はグラッシェ村で、トマトサラダとスパゲッティにパンでこれが実に美味しかった。今回の旅で最高 の部類に入る。写真を撮ってなかったのが残念だ。 夜はモッテの小屋にてスープ（トウモロコシが基調）とズッキーニと肉を煮込んだものに御飯が添えてあった。 これも日本の山小屋では考えられないような手の込んだ料理だ。 小屋は寝るところは真ん中の通路を挟んで７〜８人が並んで寝るようなっている。日本の山小屋と大差ない。 ただ、一人分のスペースは日本のハイシーズンとは雲泥の差で、ゆっくりと寝られた。シャワーと水洗トイレは屋外だが別棟にある。